写真1: 石灰岩が作る地形 ( 「岩石鉱物図鑑」2004年初版 より )
写真3・写真2(右から): 「美山町史」地形 一部 (p11-p12、p13-p14)
−−− 以下「美山町史」地形より抜粋 −−−
<準平原化と残丘>
・ この地域一帯は石灰岩が広く分布〜
・「舟伏山脈中の…天の川原、舟伏山頂」や「円原川と追ヶ谷川にはさまれた、円原峰、かえり水、大畑一帯」は、分水界付近に最後まで浸食し残されて存在する準平原化された地域。
<石灰岩特有の地形>
・ 石灰岩の地域は、特殊な地形輪廻により、地形も「秋吉台」に代表される特殊な地形(カルスト輪廻)を表すが、本地域は〜石灰岩であるにも関わらず、あまり発達しておらず、わずかしか見られない。
( カルスト輪廻には、ある程度の高度と平坦面が必要で、美山では谷の発達による浸食削剥が強く、浸食しつくされている。)
< 石灰岩洞の発達は2つに区分される >
・ 石灰岩洞の発達拡大している時期。
( 「円原〜今島間」「伊往戸〜白岩間」「伊往戸〜仲越間」の、涸れ谷のあるもの。)
・ 洞窟の拡大が終わり、鍾乳石、石筍、石灰華段丘、等の発達で洞窟が次第に閉塞される時期。
( 主な鍾乳洞は「白石入口」「円原宝谷より1kmの地点」「日原追ヶ谷(大畑の400m下、横穴、通称風穴)」「谷合、九合洞」等、…
美山では、鍾乳石は、数cm〜大きい物で20〜30cm、径3cmくらいのものが多い。九合洞窟はこの地域の鍾乳洞の中でも最も大きく調査もなされている。)
( 以下、九合洞窟の詳細が続く… )
<カレンフェルトとドリーネ>
・ 裸出カルスト(カレンフェルト)は舟伏山、天の川原、大畑、に見られる。
・ 円形中央部のロート状の深い穴(ドリーネ)は、以前から雨乞いに使われていた。 舟伏山頂の準平原ではほとんどが赤土(テロッサ)に覆われ、そこに繁茂する笹によってカルストの影もほとんど見られない。
( 頂上にはドリーネの名残の穴が無数にある。)
天の川原も、相当な広さを持ち、以前は牛の放牧もされていたことがある。
−−− ここまでが石灰岩地形の、部分抜粋です。−−−
以下 地形の河川地形、地質、鉱床、… と、続いています。
( ここには、「北山」の名前がでてきませんが、頂上の平坦地やカレンフェルトも見かけますし、北側の登山道の途中にも、奥深い竪穴もあります。美山のツボにはまっても、歩かれる時には、「穴」にはまらないよう、要注意です。)
< 追記 > 2021.01.31
( 写真1右の中ほどにある写真…、舗床(ひだ状に残った石灰岩)と同じような雰囲気の場所が、「峰山」の南側の稜線上や「北山」の山頂平坦部にもあります、ひだの隙間を歩くときはストックで手ごたえを確認しながら歩きますが、油断していると枯葉だけのところがあって、踏み抜くときがあります。)
<注> 意味や用語、地名当のカン違い等がありましたら、教えていただけるとありがたいです。
( 詳細な記述の中で美山の地区の様子の部分のみを抜粋しました、原文は末尾PDF(およそ10頁)を参照してください。makobe の落書付きですみません。)
<追記>2021.02.03
YAMAP: ヨシ さんの 山行記録 に、円原の写真が公開されています。
円原三角点(岐阜県山県市)の東南辺りのドリーネを探索-2020-05-05
" https://yamap.com/activities/6283600 "
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